母乳とミルクと両方を新生児の赤ちゃんに与える育児が「混合育児」ですね。
出産してすぐは母乳の分泌量が少ないことが多く、母乳だけでは赤ちゃんがすぐにお腹が空いてしまうために、母乳の出が軌道に乗るまではミルクを足す場合が多いです。
でもこの「ミルクと母乳を一緒に与える」という混合育児が簡単そうに思えてなかなか難しく悩んでしまう事が沢山ありますよね。
「どのくらいのミルクの量を足したらいいの?」「母乳がなかなか出ないけど大丈夫?」「母乳とミルクはどのくらいの割合であげるの?」と、混合育児ならではの母乳とミルクの授乳にについての悩みも挙げればキリがありません。
新生児にとって初めて自分で栄養をとるものなので、母乳もミルクもとても大事なので、授乳量や授乳間隔が気になりますよね。今回は、新生児を混合で育てている場合の授乳量、授乳間隔について詳しく紹介します。
新生児期の混合育児の場合のミルクの足し方は?
だいたいどの会社の粉ミルクも、新生児のミルクの量は60ml~120mlになっていることがほとんどです。
基本的に完全ミルクの場合は、記載されている量のミルクを赤ちゃんに授乳するのですが、混合の場合は母乳+120mlだと多すぎることはわかりますよね。
母乳がどれくらい分泌されているか目に見えてわからないのが混合育児の難しさですが、1つの目安として、母乳をあげたあとに、はじめは少量の60mlのミルクを哺乳瓶で与えてで様子を見ます。
全部飲めるようなら、その後1日おきに10mlずつ足していきましょう!
飲みムラがあっても大丈夫!
もちろん、新生児のベビーも眠くてご機嫌が悪いときはミルクを飲まなかったり、お腹がすいて調子がいいときは一気に飲み過ぎてしまうなど、飲みムラがまだまだあると思うので、全く飲まないときも慌てないで大丈夫ですよ。
生後6ヶ月までの赤ちゃんが1日に必要な哺乳量は、体重1㎏あたり150~180mlなので、1日トータルで見てみてきちんと飲めていれば大丈夫!
1度に80mlを一気飲みしたって、新生児の赤ちゃんがご機嫌で吐き戻したりしなければ、過度な心配はいらないとされているので安心してくださいね。
私の子どもも、昼にはほとんどミルクを飲まないのに、寝る前に一気にミルクをたくさん飲んで驚いたこともあります。混合の場合は母乳もあげているし、ミルクの量について神経質にならなくても大丈夫ですよ!
新生児の混合育児の場合、授乳間隔や回数はどうする?
ミルクと母乳を合わせる混合育児ですが、この後どういった子育てをしたいかでミルクと母乳を与える割合や授乳間隔・回数は変わっていきます。
母乳をメインにしたいのか、ミルクをメインにしたいのかは、お母さんたちの体調や環境によって異なるもので、もちろん、理由は人それぞれです。
どのようなスケジュールになるのか順番に見ていきましょう。
母乳メインにしたい場合
今はまだミルクとの混合だけど、いずれは完全母乳を目指したい場合は、まずは母乳分泌量を多くするための努力をしてみましょう。
母乳の分泌量を多くするためには、新生児の赤ちゃんに吸ってもらうことが一番なので、乳間隔を短くしてたくさんの回数授乳しましょう。
お腹のすいた赤ちゃんは吸う力が強いため、ミルクより先に母乳を与えます。ミルクは補助的に考えて、量は増やさず、できれば回数も徐々に減らしていき、長く眠って欲しい時だけミルクを足すのもおすすめです。
混合から母乳メインにしたい場合は、ミルクの量を減らしながら、授乳間隔を気にせずに赤ちゃんが欲しがるだけおっぱいを含ませてあげることがとても重要ですよ!
また、母乳についての相談を母乳外来で母乳マッサージをしてもらうと分泌量が増えることが多いので、気軽に相談してみてくださいね。
完全ミルクに切り替えていきたい場合
今は混合だけど、仕事復帰予定が近かったり、母乳を与えることで何らかのストレスがあり、完全ミルクに移行していきたい場合は、母乳を与える回数を減らしてミルクを与える回数を増やしていきましょう。
哺乳瓶の乳首に赤ちゃんが慣れてしまえば、哺乳瓶の方が吸う力が少なくて済むので、赤ちゃんも飲みやすくなっています。
また、ミルクは母乳より腹持ちがいいので授乳間隔もあきますし、回数も少なくなりますよ!
ただし、母乳が出るのにミルクに切り替えて行く場合は、いらない母乳を搾乳しないと乳腺炎になってしまうことがあるので、母乳外来で相談して対処法をアドバイスしてもらうのがおすすめです。
夜だけミルクもあり?混合育児の夜のミルクと母乳
新生児の赤ちゃんを混合育児で育てている場合でも、約3時間ごとにやってくる授乳の時間。なかなかまとまった休む時間を取れないのが、新生児期の大変なことのひとつですよね。
産後の回復もまだまだ十分ではないのに、毎日十分な睡眠も取れず、慣れない新生児の育児に追われて疲労が蓄積している状態だと、少しの時間だけでもお母さんの体を休ませてあげないと、母乳も出なくなってしまいます。
そんなときは、寝る前だけミルクを新生児のベビーに与えてお腹を満たし、少しでも長い時間寝かせて、その間にママも休んで体力を回復させることが勧められています。
3~4時間はまとめて寝てくれることも!
ミルクは栄養素が多く含まれているために、母乳よりも腹持ちがいいと言われています。また、ミルクだとどれだけ飲めたかが目に見えてしっかりと分かりますよね。
ミルクで赤ちゃんを寝かしつけ、お母さんもしっかり休むこともひとつの方法です。
私も混合育児のときは、寝る前はミルクをあげていましたが、しっかり3時間。いいときは4時間寝てくれ、私も少し眠ることができましたよ。
寝る前のミルクの量も、赤ちゃんによってかなり個人差があります。ミルクに記載されている規定量内を目安に与えると安心ですよ!
まとめ
いかがでしたか?新生時期はまだママのおっぱいも十分に機能していないので、母乳の出方にかなり個人差がありますし、また赤ちゃんの飲み方にも体の大きさがそれぞれ違うように、かなりの個人差があるので焦らなくても大丈夫ですよ!
始めからたくさん母乳が出るお母さんもいれば、2.3ヶ月経ってから母乳が出始めるお母さんもいます。
赤ちゃんも、産まれてすぐおっぱいを吸う力が強い赤ちゃんもいれば、おっぱいよりミルクが好き!という赤ちゃんもいるのです。
ミルクを足す混合育児は、決して悪い育児方法ではなく、ミルクは使い方によってはママの強い味方にもなってくれるので、母乳を与える量や間隔・回数を見ながら、上手にミルクと付き合っていきましょう!
赤ちゃんへの授乳はきっちり完璧に!と思わなくても大丈夫。
新生児期の間は特に、赤ちゃんの個性を発見しながら授乳を行うと、少し気持ちに余裕も持てますよ。まだ悩むことがたくさんあると思いますが、応援していますよ☆
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