赤ちゃんの育児に慣れてきた生後3ヶ月頃に突然起きる、赤ちゃんの奇声をあげながら泣く姿にびっくりするお母さんも多いのではないでしょうか。
今まではか細い鳴き声だったのに、突然「ギャー!」「キーッ!」と、聞いたこともないような奇声をあげながら泣かれると驚いてしまいますし、繰り返し奇声を上げられると精神的に参ってしまいますよね。
初めて奇声をあげながら泣く赤ちゃんの姿を見た時には何が起こっているのかわからず、 「どこかおかしいのかな?」「もしかして、発達障害?自閉症の兆候??」と不安になってしまうのも頷けます。
今回は生後3ヶ月頃の赤ちゃんの奇声はどうして起こるのか? その時どう対応すればいいのか?奇声と発達障害の関連について詳しく紹介していきます。
生後3ヶ月│奇声をあげながら泣くのはどうして?
生後まもない赤ちゃんであれば「あーあー」「うーうー」「ふえーん」というような感じの泣き声で、奇声というよりは声が漏れているという感じで泣いていましたよね。
しかし生後3か月を過ぎた頃から、突然「ギャー!」「キーッ!」などと奇声をあげながら大きな声で泣き叫ぶこともあり、いきなりどうしたの!?と驚いてしまいますよね。
生後3ヶ月頃の赤ちゃんの奇声の多くは、言葉が喋れないぶん奇声で自己表現をしているということもありますが、奇声をあげながら泣くのは、次のような理由があります。
①疲れて眠いけど、うまく眠れないとき
個人差がありますが、生後3ヶ月を過ぎたころから夕方になると奇声を発しながら泣くようになる子が増えてきます。
これは「黄昏泣き」と呼ばれるもので、毎日夕方の決まった時間に泣き出し、生後5~6ヶ月頃まで続くことが多いようです。
黄昏泣きの原因は不明ですが、夕方のお母さんの忙しい時間帯に奇声を発しながら泣く事が続くと家事が進まず大変なこともありますよね。
何をしても泣き止まない場合は「そういう時期なんだ」と割り切り、イライラしたりせずに抱っこ紐でおんぶして家事を進めましょう。
②さみしくて、不安な気持ちのとき
月齢の低い赤ちゃんはまだ感情表現が上手にできないので、泣いて何かを知らせます。
生後3ヶ月を過ぎたころから奇声を発しながら泣く理由の一つに「さみしい・不安な気持ち」というものがあります。
例えばママ以外の知らない人に抱かれたときや、知らない場所に行ったときなど、人見知り・場所見知りのように奇声を発しながら泣くことがあります。
そんな人見知りに似た兆候が見られるようになったら、無理強いはせずに少しずつほかの人や環境に慣らしてあげることで奇声をあげなくなりますよ。
③見てほしい・構ってほしいとき
生後3ヶ月を過ぎるとママや周囲の人に「見てほしい!構ってほしい!」という感情が芽生え、それを上手く伝えることができないため、奇声を発しながら泣くことがあります。
例えばひとり遊びをしていて何かが上手に出来たときに、ママが離れた場所にいる時。ママが家事をしていて赤ちゃんから少し離れているときなどに起こりやすくなってきます。
ママは忙しくて「ちょっと待ってね!」と声をかけるだけでなく、奇声を発しながら泣くような場合は手を止めて短時間でも赤ちゃんの傍に行ってあげましょう。
「見てほしい・構ってほしい」という気持ちに寄り添ってあげることで、奇声がおさまるようになりますよ。
④自分の声遊びが楽しいとき
生後3ヶ月頃の赤ちゃんは、まだ自分の声を上手に出したり、声の強弱をコントロールできません。
しかし、生後5か月頃から「自分で声が出せる!」ということが楽しくて、大声で奇声を発することがあります。
楽しくて奇声を発しているときは、手足もよく動いて機嫌もいいので、おうちで過ごしている場合は止めたりせず、自由に奇声を出して遊ばせてあげてください。
もし、外出時に楽しくて奇声を発するようになったら、奇声以外のほかの遊び(いないいないばぁやおしゃぶりなどのおもちゃ)で気をそらしたりして対処してくださいね。
奇声と「黄昏泣き」は関係ある?
生後3ヶ月頃から、夕方の時間帯に奇声を発しながら泣くことが多くなり「黄昏泣き」という言われ方もしています。
なぜ夕方の時間帯に泣くのか?黄昏泣きの理由はわかっていませんが、1日の終わりが近づいてくると赤ちゃんも疲労をダイレクトに感じるからだと言われています。
毎日同じように過ごしていても、ママは気づかなくても、赤ちゃんにとってたくさん刺激を受けている日もあります。
例えば初めての場所に行ったり、天気が違うだけでも生後3ヶ月頃の赤ちゃんは敏感に察知するため刺激を受けて疲れてしまい、奇声をあげながら泣くことに繋がってしまうのです。
生後3ヶ月│奇声を発しながら泣くのはイライラしてるから?
生後3ヶ月頃には、早い子だと「自分で寝返りをしたい!」というしぐさが見られるようになります。
しかし寝返りがうまくできなかったり、例え寝がえりができてもうつ伏せから仰向けに戻ることができずイライラして奇声を発することもあります。
赤ちゃんの思い通りにならなくて奇声を発して大泣きしていると、癇癪持ち?と思うかもしれません。
その他さまざまな奇声を発する原因もありますが、赤ちゃんの様子を見ていると少しずつ奇声を発する原因も分かってきますよ。
しかし、外出先などで急に奇声を発せられると、周りの人たちから白い目で見られたり。迷惑をかけてしまうこともあり、できれば奇声を発するのをやめて欲しい場合もありますよね。
奇声を発する時の対処法は?
生後3ヶ月頃の赤ちゃんが、外出先などで急に「キーツ!」と大きな声で奇声を発しながら泣くと焦ってしまい「うるさい!やめなさい!」など、ついつい乱暴な言い方になってしまうこともあると思います。
でも、赤ちゃんが奇声を発した時は止めさせようとするのではなく、まずは奇声をあげる赤ちゃんに共感を示してあげるのが重要となってきます。
赤ちゃんが奇声を発するのは「自分の気持ちを理解してもらうため」に出しているものなので、まずは抱っこして「どうしたの?」と聞いてあげるようにしてみてください。
「ここはお店だからそんなに騒いでたらみんなびっくりしちゃうよ」「ここは静かにする場所だよ」などとどうして奇声をあげてはいけないのかということをしっかり伝えるようにしましょう。
初めからすぐに効果があるわけではありませんし、まだ生後3ヶ月の赤ちゃんに言葉が伝わらない市4…というようなことも考えてしまうかもしれません。
でも根気よく話しかけることで、ママが話す内容や困っているという雰囲気は伝わるので、そのうち抑えてくれるようになりますよ。
生後3ヶ月│奇声をあげるのは発達障害?
赤ちゃんが奇声をあげる=発達障害や自閉症ではないか?と心配するお母さんがたくさんいます。
生後3ヶ月頃の時期の奇声は、赤ちゃんの自己主張の表れであるため、奇声を発しながら泣くことがあっても、成長過程の1つなので心配しなくても大丈夫ですよ。
5~6ヶ月頃になると、自分の声をコントロールできるようになり、色々な声が出せるのが楽しくてニコニコしながら奇声を発することも増えてきます。
ただし、 月齢が進んでも奇声を発しながら暴れて泣くようなことがあったり、何度も「奇声を発してはいけない」と教えても治らないという場合は、発達障害の恐れも考えなければなりません。
赤ちゃんの様子をしっかり確認しよう
多くの発達障害を診断するには3歳頃までは判断しづらい部分もあるため、奇声がなかなか治らないというのもすぐに発達障害が関係しているということではありません。
とは言え、ネットで「赤ちゃん 奇声」と検索すると、発達障害や自閉症の兆候の1つのように書かれていることも多いので、余計に不安になってしまいますよね。
でも、生後3ヶ月頃の赤ちゃんはどの子もみんな奇声のような声を発するので、心配しすぎなくても大丈夫ですよ!
これからの我が子の様子をしっかり観察しながら奇声に対処し、それでも奇声を発しながら泣く、奇声をあげながら暴れるなど行動が落ち着かない場合は早めに病院を受診して、適切なアドバイスをもらうようにしましょう。
まとめ
今夏は生後3ヶ月│奇声をあげて泣くのは発達障害?原因と泣き止ませ方と題してお送りしてきましたが、いかがでしたか?
生後3ヶ月頃の赤ちゃんが突然奇声をあげながら泣く、暴れるるようになると驚いてしまいますが、奇声を発するようになったのも赤ちゃんの成長の1つです。
奇声を発することは、「自己表現ができるようになった!」という表れでもあるのです。
むやみにやめさせようと怒ったりするのではなく、優しく語りかけて赤ちゃんの気持ちを汲み取って理解してあげるようにしましょう。
そして、あまりにも奇声が長く続く場合や、ひどくなっていく場合は早めに病院で診てもらいアドバイスを受けることも大切です。
生後3ヶ月頃から始まる奇声はほとんどが一過性のものなので、心配しすぎないようにして育児を楽しんでくださいね☆
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